2012年8月25日土曜日

iModelaで金印判子をつくる

iModelaで金印判子をつくる


<概要>

iModela(iM-01)とWINSTAR Craft for iModela で判子を作ります。
WINSTAR Craft iModelaには、印章を作成する機能があり、印章データとして、BMP画像データを使用することが出来ます。



<道具・材料>

道具・材料は、「iModelaでアクリルキーホルダ(アルファベット)」と同じです。

印章面の材料は3[mm]厚のアクリル板を使いました。

判子の持手部分はアクリルブロックを使用しました。



<作り方>

<印章データの作成>

原図となる印章の画像データを用意します。画像検索で、なるべく解像度の高い画像を選びます。

 元画像を、Windowsのツールの「ペイント」を使って、印章用のデータに修正・調整していきます。
まずは、元画像を、モノクロ(2値画像)に変換します。



その上で、画像データの修正を行います。



修正が完了したデータです。データは“BMP”形式で保存します。



<切削データの作成・切削>

WINSTAR Craft for iModelaで切削データ作成・切削を行います。

印章の大きさは、判子の持ち手として使用するアクリルブロックの寸法に合わせて決めます。この寸法と、印章外形カットの切りしろを考慮して、印章データ設定の中心位置を決めます。中心位置設定には移動量を1、0.1、0.01[mm]単位で変更できるiModela Controllerを使用します。

判子持ち手の印章面寸法:横(X),縦(Y)=30×25[mm]
印章面外形カットの切削工具径:1[mm]
切削時の余裕:1[mm]
として、iModelaの中心位置を、
横(X)、縦(Y)=14.5×17.0[mm]
としました。
Z軸は、切削工具先端が、印章用アクリル板に当たる位置で、原点(0)設定します。
この段階で、印章面のアクリル板と、切削工具の設定を行うことになります。


次に、印章面データの設定を行います。
切削工具は、エンドミル60°を使用しました。
これは、0.1[mm]程度の切削幅でないと、印章面がつぶれてしまうためです。

刃物径:0.1[mm]
幅:23.424[mm] (高さデータを設定すると、幅は、自動で設定されます)
高さ:22.968[mm](外形より一回り小さく設定します)
外側側切削幅:25[mm](判子持ち手の寸法)
外形切削高:30[mm](判子持ち手の寸法)
外形枠でパスのクリップ:チェックを入れる
反転彫り:チェックを入れる


画像取り込み画面で、印章BMPデータを選択します。
オプション-トリミング:チェックを入れる



次に切削を行います。
加工-全体加工 を選択します。


加工設定窓で、

切込深さ:0.1[mm]
仕上げ加工:チェックを入れる


これで、了解ボタンを押して、加工開始します。




次に、印章面を切り出すための、外形カットを行います。

切削工具は、ルータ1.0[mm]を使用します。切削工具を取替え、Z軸の原点調整を行います。X,Y軸の変更はしません。

刃物径:1.0[mm]

パラメータ入力窓で、
幅:25[mm]
高さ:30[mm]

の設定で外形を設定します。




次に切削を行います。

設定は、
切込み深さ:3[mm](アクリル板の厚み寸法を設定)
仕上げ加工:チェックを入れる

としました。




これで切削完了です。



切り出した印章面を、判子持ち手に両面テープなどで接着して完成です。



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